KOROchangの日記

なんか残したい

舞台 砂の女について3

安部公房原作の砂の女

終始、砂の中で閉じ込められた男と

そこで暮らす女との会話で成り立つ話しだから

演劇でそのままやっても面白くない

そこで生活している間の

男の妻(原作でもただ妻がいるとしかない)

どんな女か出して来たり(シルエットと声だけで

都会の女とわかるし、冷めた関係ともわかる)

町田マリーが良かった

男は教師なのだが失踪してどうしたのか

話し合う教頭と同僚とか、この会話が笑える

妻が相談した警察官2人と立小便しそうでしない男

とか原作にない登場人物のおかげで

トーンが変わり飽きさせない

とにかく砂の女は主役が砂なんだから

ずっとパラパラと砂が降っていなくてはならない

始終イライラしてる男と野次馬の村人にこっちも

イライラしてくる

原作にもある外に出る為に村人があれを見せろと

いうシーン、流されているように見えた女が

いきなり感情を出す、梯子を作ると言って

家を壊そうとする男に怒るところ

緒川たまきが一気に強くなってお見事だったf:id:KOROchang:20210918173708j:image

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罰が無ければ逃げる楽しみもない

この文章の意味

今の世界が辛すぎて逃げたくなる気持ちは

罰を受けてるのか

やはり安部公房は難解

舞台は可視化されることで観る人に

影響を与えるすごい芸術だと思う

 

#演劇